恩師に言われた、今でも指針になっている言葉

「人に必要とされる人になりなさい」

この言葉は、中学校の卒業式の日にバスケ部の恩師がアルバムの最後のページに書いてくれた一文です。中学からバスケを始め、未経験ながら努力を重ねて県選抜に選ばれたり、全国大会にスタメンとして出場する機会にも恵まれました。その成長を支えてくれた監督が、最後にくれた言葉でした。

当時の自分には、この言葉の意味がよくわかりませんでした。大きくて抽象的で、「どういうことだろう?」と少し戸惑いながらも、なんとなく心に残っていたのを覚えています。

それから数年が経ち、大学でのバスケ生活の中で、2度の前十字靭帯損傷という大きな怪我に見舞われました。長いリハビリの末、ようやく復帰目前というタイミングで再び同じ場所を負傷し、選手としてのキャリアを断念する決断を迫られました。

アイデンティティを失ったような感覚でした。自分はもう、このチームに必要とされていない。そう思い込んで、練習からも距離を置くようになってしまいました。

でも、そんな時に声をかけてくれたのが仲間でした。 「今からでも戻ってこい」 その言葉に救われ、広報やコーチという立場で再びチームに関わるようになりました。

そのとき、ふと思い出したのが、中学の恩師のあの言葉でした。

「人に必要とされる人になりなさい」

自分がプレーヤーでなくなっても、求められた瞬間、自分の中にまた力が湧いてきた感覚がありました。

必要とされることで、人はもう一度立ち上がることができる。あの時の言葉は、プレーだけでなく、生き方そのものへのヒントだったんだと、初めて実感しました。

今ではこの言葉は、僕にとっての大きな指針になっています。 バスケを離れても、社会人になっても、自分が誰かの力になれているか、必要とされる存在でいられているか。それを問い続けながら、挑戦を続けています。

そのようにして自分の自己肯定感が上がる感覚があり、だからこそ「いろんなチャレンジができる」と思えるようになりました。世の中に、人に必要とされていると感じられる人が増え、自己肯定感の高い人が多くなれば、それだけで素晴らしい世の中になると信じています。僕は、そんな世界をつくりたいと思っています。

これから先も、この言葉を忘れずに、誰かにとっての必要な存在であり続けたいと思います。

目次